株式会社 トライアングル |
〒238-0004 神奈川県横須賀市小川町27-16 |
TEL 046-825-7144(代表) FAX 046-825-7143 |
https://www.tryangle-web.com |
猿島航路・軍港めぐり・浦賀の渡しの観光事業 |
私は、株式会社トライアングルで、既存のコンテンツに対しての集客の仕組みや、短期のイベント企画を担当しています。現在、横須賀市だけではなく、三浦半島全体の活性化を主に行っています。
今、力を入れているのは、プロガイドの育成です。弊社で一般社団法人を立ち上げ、ボランティアのイメージが定着しているガイド業界に、プロのガイドを全国規模で広めていこうと、まずは横須賀から始めています。
海を舞台に始まった弊社が、地域の様々な課題を解決しつつ、観光から視野を広げ、地域商社として取り組みへ拡大しています。
今年3月に主催した横須賀美術館の「ジブリ展」も、その一つです。約十七万人が訪れ、どぶ板通りや三浦地区など市街への集客と宿泊客増加で、地域貢献することができました。
観光の仕事に関わりたくて、高校卒業後、旅行専門学校から都内デパートの小さな旅行会社に就職しました。富裕層向けの旅行プランの提案が主な仕事でしたが、予算ありきのプラン作りをこなす日々に、ある時、「やりたいことと違う」と、思い始めていました。
私が旅の仕事に興味を持ったのも、幼いころから家族がいろんな場所に連れて行ってくれたからでした。同居の祖父は、私の記憶にない旅の話を嬉しそうに話してくれました。祖父にとってみんなで出かけたことに意味がある、大切な思い出でした。私が「旅する楽しさを他者に伝えたい」と、思ったのも、祖父の話が刺激になっていた気がします。
その祖父は、海上自衛隊を退役後、猿島で、八十歳まで働いていました。真っ黒になりながら、毎日楽しそうでした。猿島は私も幼い頃から通う慣れ親しんだ場所であり、学生時代にアルバイトもしていました。大人になってもしばしば横須賀に帰って来ては、猿島にバーベキューに行っていました。働く人も訪れる人も笑顔に変えていく猿島の魅力に改めて気づき、弊社に自ら応募し、現在に至ります。
横須賀キャリア教育の仕事紹介プログラム「ポスターセッション」では、生徒の目線に合わせることを意識しています。それは、私が学生の頃、外部講師の話に興味が持てなかったからです。今度は自分が生徒の前に立つことになって、生徒から、身近に感じてもらいたいと思い、話の流れと内容を意識しています。こちらが一方的に話し続けるのではなく、みんなに考えてもらいたいので、質問を投げかけ、思考体験を一緒に共有できたらと思って行っています。
また、「グループディスカッション」では、生徒が学んだ、「働くこと」や「自分の考えのまとめ」を、MTTが聴く立場になります。発表や内容は、生徒各々の違いが見られる興味深い取り組みです。特に、消極的な子や自分の考えに自信がない子ほど、掘り下げる質問をして、気持ちを引き出すようにしています。そうすると、「自分の考えに自信を持っていいんだ」と、気づいてくれて、だんだん顔を上げてくれることもあるので、嬉しいです。それが、普段、関わりのない知らない大人(MTT)が関わってあげる良さだと感じました。
MTTになって改めて伝えたいことの一つは、学生のうちに失敗経験を積んで欲しいことです。子どもの失敗は、大人ほどダメージが大きくなく、むしろそれは社会勉強にります。
二つ目は、「考えること」を、続けて欲しいです。どんなことでもいいんです。「どうしたらもっと良くなるだろう」とか、「自分だったらこうする」など、考えを深めてくれればと思います。人と違ってもいいし、型にはまらなくてもいい、自分の軸となる考えを持って欲しいです。
旅の仕事の魅力は、探求心を掻き立てられ、感動を味わうことができるところです。横須賀は異国情緒があり、少し離れると大自然が広がる空気が独特だと思います。まだまだ知られていない場所や気づいていない新な魅力を探し、輝かせて世に出すことに力を注ぎたいと思っています。