よこすかキャリア教育推進事業
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斎藤工務店の家づくり

私は小さい頃から憧れていた、設計士になりました。父が大工だったので、よく現場に連れて行ってもらい、建築の仕事は身近でした。設計士さんが机に向かい図面を引いている姿が、かっこよくて、小学校の卒業文集に、「将来の夢は設計士」と、書いていました。設計事務所の勤務経験を経て、斎藤工務店に入社し、昨年の7月に弊社の三代目代表取締役となりました。
工務店は、細かな修繕やリフォームから戸建て建築と、請け負う仕事はさまざまです。特に一戸建ては、時代の流行があり、弊社が得意とする天然無垢の家は、特に十年ほど前から注目されるようになりました。
私の以前の住まいでも、合板やビニール素材を使った部屋は、一日中除湿器を動かしていなければならないほどの湿気で、カビの発生源となっていました。健康も害してしまいかねない家が、はたして居心地の良い家だろうか、という疑問から、住む人が気持ちよく、健康的に暮らせる家造りが弊社の目指す家造りのコンセプトとなっています。ホームページにより情報発信も積極的に行って、共感して下さるお客様も徐々に増えています。
最近はシューズクロークやパントリーといった、昔にはなかった収納スペースを要望する方が多く、作り付けでシンプルな作りをご提案しています。また、ボルダリングの趣味スペースや、カフェスタイルも人気です。

職場体験の意味は深い

久しく中学校の門を潜っていなかった今の中学校の印象は、中学生の受け答えがしっかりしていて、先生方や周りの方にきちんと指導されているという雰囲気でした。
キャリア教育プログラムで、生徒が個々にまとめた職場体験の発表がありました。体験先で働く人の生の声を聞いて、自分の親への気持ちをふり返り、職場の空気を感じて仕事について考えている真剣な様子が、その文章からも感じられます。私は、職場体験自体が、とても意味があると思いました。
将来の夢が決まっている子、いない子と、差があって当然だと思いますが、比較的女子が、地元で働くことを意識していて、仕事まで思い描いている子が多いと思いました。一人、テレビドラマの主人公が設計事務所に勤めているのを見て、設計士になりたいという子がいました。弊社も、半数以上が女性社員なので、女性が働きやすい職場環境を整備しています。家づくりは、女性ならではの繊細さやセンスの良さなども取り入れることが多く、女性が活躍しやすい業界ではあると思います。

地域社会に育てられ、成長してきた

私たちが育った80年代は、学校が荒れている時代で、その頃の先生方は、大変だったと思います。時代は急速に変化し、学校や教師の置かれている立場も難しくなっていると思います。
そんな中で弊社は、よこすかキャリア教育事業の "よこすかで働く大人はみんな子どもたちの先生"というテーマに共感し参加しています。単純に、「いいな」と思えたのは、私たちも、昔は地域社会に育てられ、成長してきた思いがあるからです。核家族で大変な子育ての時代、学校の風当たりの強さなども耳にし、世知辛い世の中だと思う事もあります。
キャリア教育プログラムでは、生徒の細かい所にまで意識を向けている先生方の思いを知り、「すごい!」と、感動しましたし、頑張られている様子も知ることができました。ただ、人には限界があります。一方向からではなく、子育てには、さまざまな人との関わりが必要だと感じます。キャリア教育プログラムは、地域の私たちにも参加できる、地元を盛り立てていける楽しい取り組みだと思っています。

軍港も、海も山も魅力な街

弊社近くのモデルハウスでは無垢の家の住み心地を体感して頂けるだけではなく、子育て支援や地域活性の目的であれば、コミュニティの場として貸し出しをしております。
 また、小学生対象の、「ちびっ子工作広場」は、十年以上続けている物づくりのイベントです。自分で作る楽しさや、作ったモノを大切にする愛着心を感じていただけるなど、「親子の夏の思い出」として、お役にたてればと思っております。
仕事柄、古地図を見る事があり、横須賀は軍港になる前から栄えてきた歴史があったと知ることができます。
地図で見る横須賀の過去の活気が、少し失われているのは、寂しい気がします。しかし、首都圏への近さ、一年を通して過ごしやすい風土も、他の地域にはない素晴らしい魅力です。自然との距離感がちょうど良いこの土地の良さを、できれば残して貰いたいと思っています。その素晴らしい環境で、育った横須賀の子どもたちが、また横須賀を盛り上げていけるよう、私たちに出来ることはお手伝いをしていく所存です。

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