よこすかキャリア教育推進事業
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最高のモチベーション

私は湘南国際村センターの運営会社に勤務して7年になりました。定期的に行われる国際学会や受け持っている担当企業の希望に合わせた研修の企画、運営管理が普段の主な業務です。大きな仕事として、当社主催の「湘南国際村フェスティバル」は、今年のG・Wで二十一回を迎えました。お子様からご年輩の方まで幅広くお楽しみ頂けるような、地元出身のアーティストライブや、有名人のトークショー、地元中高生の吹奏楽ライブ、三浦半島グルメの販売や企業の体験ブースなど地域色満載の企画で盛り上げています。協力頂いている皆さまには感謝申し上げます。お客さまからの、「ありがとう!楽しかった!」の言葉は最高のモチベーションで、「次もまた頑張ろう!」という気になって一気に疲れを忘れてしまいます。お客さまの声を肌で感じる事ができる魅力あるお仕事に就けたと思います。

プロ意識を感じて欲しい

私が会った中学2年生は、想像以上にしっかりしていました。挨拶などもそうですが、家業を継ごうと決めている子や大学進学の為に勉強の計画を立てている子等、明確なビジョンを持っている事に驚きました。私が中学生の頃、そんなに先の事まで考えて行動した事はなかったと思います。そんな中学生も会話になると、聞いてくれているようではありますが、質問に対しての反応は薄く、人と話すことに慣れていない一面も知る事になりました。
 当社の職業体験は、ベットメイクなどの清掃業務です。慣れない中学生にとってはきつい仕事だと思います。私も当社に転職した当初、研修で清掃業務に従事した際、スタッフのきめの細かい仕事に感銘を受けました。キレイな部屋は当たり前ではなく、見えないけれど素晴らしい、一番感謝すべき仕事ではないかと思いました。どんな職場でも、「清掃」はなくてはならない仕事です。お客さまへのおもてなしだけではなく、私達が気持ちよく仕事が出来るのもスタッフのプロ意識に支えられているのだと思います。
当社を選んで来てくれる中学生の皆さんにも感謝したいですし、体験から何か感じ取ってもらえたら嬉しいです。

知識量以上に経験値を上げて

今の社会はネットから欲しい情報だけ手にする事が可能で、主観的です。相手は機械、操作だけで煩わしさはないかも知れません。ところが、人が相手だと予測が付かない返事だったり、余計な話で、客観的なやりとりが起こると思います。なりたい職業があったら、ネットで調べても分かる事があるとは思いますが、働いている本人から直接話しを聞く方がより伝わりますし、話す経験値が増えます。
 私個人の経験ですが、転職を前に一番苦手な事に挑戦する事にしました。大嫌いな英語の勉強をしようと英会話教室に通い始めると、英語で話すの
が楽しくなって、大好きになりました。休暇を利用しアメリカへ度々足を運ぶようになると、現地に外国人の知り合いができ、手紙のやり取りもするようになりました。今まで話せなかった人達と意志の疎通ができた感動は、実際に話してみたから得られた感覚です。この感覚を肌で実感するまで、トライして欲しいと思います。
 英語に限らず異文化に触れる事や多くの人とのコミュニケーションで知識量を増やす以上に経験値を上げて欲しいと思います。
昔をふり返ると、地域の大人みんなで育ててくれたような見守りがあった記憶があります。今、町でそういう姿が少なくなったように思います。MTTもそうですが、大人も意識して子ども達と向き合う時間が今こそ大切なのだと思います。

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