よこすかキャリア教育推進事業
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偶然、憧れの記者に

4年前まで、私はタウンニュースの読者の一人でした。物流関係の営業職を辞め、新たな転職先を探していた時、いつも読んでいるタウンニュースで、記者募集の記事を見ました。以前から記者に憧れの気持ちがあった事、旅好きなので、地元のいろいろな所に行けて楽しそうというイメージで応募しました。180度違う生活になって、子どもから高齢の方、企業や商店、個人事業主の方、有名人とお会いし、毎回、再発見させてもらう事ばかりです。一期一会が新鮮な気持ちにさせてくれるのが魅力の仕事だと思っています。
名物コーナー、「人物風土記」で初めて民謡のお師匠さんにインタビューしたのが記者デビュー、入社して2週間でした。出来上がった記事を、本当に喜んで頂き、忘れられないお一人になりました。取材の意図をくみ取ってもらい、私のつたない取材に気持ちよくお話して下さいました。尊敬すべき人生の大先輩と今でも繋がりを持たせて頂いて、ありがたいと思っています。元読者として知りたい事を読みやすく表現する読者目線を心がけていますが、まだ引き出しの多くない私は、一日一日が勉強の積み重ねだと思って仕事をしています。

近所のお姉さん的存在

記者として、地元中学校の記事を書かせてもらうことがあるので、中学生とのコミュニケーションは慣れている方だと思います。プログラムで会った中学生に"タウンニュース"は50%の知名度でした。記者だけでなく、営業も兼ねた仕事に、最初は、「大変な事をしているんじゃないか?」と感じたようで、ネガティブな質問から始まったディスカッションでした。子ども達の心配は、「営業で断られたらどうするのか?」、「怒られたらどうするのか?」といった事でしたが、私がめげずに前に進む話や、克服してきた経緯を話すと、「やりがいは何ですか?」や、「仕事をしていて嬉しかった事は何ですか?」という、ポジティブな質問が増えて、子ども達の表情も明るくなりました。「働くって何ですか?」といった哲学的な質問は、「難しい」と思ったのですが、教えるというより、近所のお姉さん的な存在として接しました。ざっくばらんに話してもらう事で、働く事に前向きな気持ちを持ってくれたかと思うと、嬉しい気持ちです。仕事に対するイメージを少しでも変えられた事が良かったなと思います。

子どもの夢の後押しが出来た

 職場体験で、記者志望の中学生と同行した事がありました。何に気を付けたら良いか積極的な質問をくれたり、先読みをして、「次はどうしたらいいですか?」と、前向きに取り組んでくれる姿勢を見て、この子の熱意を受け取り、返してあげないといけないと感じました。私達大人はいつも、夢を育ててあげられるように接するべきだと思いました。
その後、お礼の手紙には、「将来を考える良いきっかけになりました。」と書かれ、少しでも夢の後押しに協力出来た事が、嬉しかったです。
仕事で日々、発掘した横須賀の良さを、MTTとして中学生にも知ってもらいたいと思っています。
私は高校生の時、横浜市から引っ越して来ました。当時は、横須賀の田舎っぽさに慣れない思いを、暫く引きずっていましたが、この仕事を始めてから、街をよく見るようになり、「横須賀、いいじゃん」と、思うようになりました。分かった事は、横須賀は人ががあったかい街、「人」が魅力な街だという事です。
地元の良さは、中にいると見えないかも知れませんが、地域密着の仕事をしている私達ならではの発信が、横須賀の方々の『地元を見直すきっかけ』になってくれたら幸いです。

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