よこすかキャリア教育推進事業
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「失敗してもやり直せる」支えてくれた人の存在

自宅近くでネイルサロンを始めたのは、5年前。今年に入ってやっと軌道に乗ってきたような実感がわいてきました。勤めていたネイルサロンを辞め、今後について模索していた時、自宅近くの空き店舗の大家さんと知り合いだった母が私のために貸してもらえないかと交渉し、話を取りつけてきました。自立にはまだ自信がなかった私は、友人に相談をしました。
みんな「やめた方がいいよ」「失敗したらどうするの?」と反対意見が多かった中で、「やってみたらいいんじゃない?失敗してもまたやり直せばいい」と賛成してくれた人が一人だけいました。その言葉に勇気をもらうのと同時に、「こんなチャンスはめったにないよ」と背中を押してくれた母のおかげで、店を始める決心がつきました。
育児の手助けや、ネイルのモニターとしてお客様目線の意見をもらえる母は、私の大切な存在です。

中学生の発想力は一番「すごい!」

 ポスターセッションではネイルチップを使ってデザインをし、相手の為に作る作業をしてもらっています。学校で物を作るのと仕事でやることの違いを感じてもらえるかな?と思います。相手を
満足させることや、好みを聞きだす力、コミュニケーションの力も必要です。
単純に物を作ることが楽しいらしく、最初からテンションが高くて夢中で取り組んでくれています。飾りの使い方を見ても、子どもにしかできない発想や柔軟さを見せつけられました。「今の自分だったらこんな風には使えないな」と思うことを、教えていないのにサラッと簡単にやってしまいます。中学生のこの年頃の子が「一番すごい!」と感じました。
中学生ってもっと弾けていると勝手にイメージしてたので、おとなしくて真面目な子が多いことは驚きました。
職業人として伝えたいことやお仕事についても話せるチャンスなので、他のプログラムにも参加をして、双方のやりとりができるといいと思っています。

体験できたから残る

中学時代に職場体験で二カ所の事業所を訪問させていただきました。その頃は、「やってみたい」という興味で行動していた自分を思い出します。もう一カ所は、職業として選ばないだろうという所でしたが、それでも体験は楽しかったし、そのおかげで自分を知る事ができました。自身の成長に繋がったと思います。職場体験では、「良かれ」と思ってしたことが、間違いだと気付かされたこと。そしてそこで得たことが活かされていることも、社会に出てから気が付きました。叱られたことも、褒められたことも、体験できたから残るのだと思います。子ども達にも、もし二回体験できるのであれば、すごくやってみたい所とそうでない所で体験できるといいと感じました。嫌いな仕事と思っても、向いているかもしれない。いろんな体験を通して自分を試せるのは、悪くない経験だと思っています。

まだまだやれることがたくさんあることに気づけました

MTTを引き受けたけれど、「こんな私にできるのだろうか?」と不安でしたし、正直自信はありませんでした。でも、初めて参加したポスターセッションで「プロとして子ども達に教える」、その面白さを知ってから、ネイリストとして恥ずかしくない自分になりたいと感じるようになりました。以前の私の欲のなさを一転させるほど自分と向き合わせてもらい関わる人が増えた分、「人から見られている自分」を意識することができたのだと思います。
教える相手が仕事に対して情報を持たない子どもだということも、私には意味があることですし、人に教えるとさらにその先に進めるようになる。そんなこともMTTの体験から知ることができました。
高校時代、あまり得意でない絵を上手くなりたいから書いていましたが、自分は美術の道には進めないとわかった時、中学の頃から見よう見まねでやっていたネイルのことを思いだし、「これだ!」と直感しネイリストを目指そうと決心しました。今はネイリストになって良かったと思っています。
子ども達から働く意味を改めて教えられ、自身のモチベーションアップにもつながったMTTを今後も積極的に受けるつもりです。まだまだやれることがたくさんあることに気付けましたから。

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