よこすかキャリア教育推進事業
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お客様の心に残る先輩

りそな銀行横須賀支店が、私の社会人スタートの職場です。人とお話しする事が好きで、かつ自分の勉強にもなるこの仕事に魅力を感じています。
銀行窓口は、お客様との距離が近く、「お客様の力になりたい」との思いで接客をさせて頂いているのですが、「伝える」ということの難しさを感じています。お客様から話を伺い、自分が伝えたいことがきちんと伝わるような話し方ができるよう勉強しています。
今まで取引がなかった新規のお客様を担当させて頂いた際に、「なぜ、りそな銀行にお越し頂けたのでしょうか?」と尋ねたところ、「十年前に、振り込みで一度だけ利用した事があり、その時の雰囲気がとても良かったことや、親切丁寧に対応してくれた事を思い出し、こちらにした」というお話を聞いて、身が引き締まる思いでした。
また、先輩から引き継ぎを受けたお客様が、「あの方は元気ですか?」と声をかけて下さる様子を見て、お客様の心に残る先輩をうらやましく思うと共に、私も、先輩方を見習いお客様の心に残る関係を築いていけるように仕事の腕を磨いて、信頼していただける大切な一人になっていけたらと思っています。

お金を返してくれなかったら取り立てに行くの?

社会人1年目の私が、MTTという地域貢献の取り組みに参加できた事で、いろいろな発見がありました。
「公務員ですか?」や「銀行は、お金を貸すんですか?」という質問を受けて、「必要な人にお金を貸しています」と答えました。「返してくれなかったら、取り立てに行くんですか?」と聞かれて、「もしかして、テレビで見る、あの怖いイメージなのかな?」と聞くと、「そうです」と、頷きました。私は「銀行は、そんな事はしないよ。もちろん、お客様から預かった大切なお金を貸しているので、返してもらわないと困るけど、そうならないように返せる方法を一緒に考えてお手伝いをするんだよ」と説明すると、「なるほど」という顔をしていました。中学生が持つ銀行のイメージが意外でしたが、発想の新鮮さや素朴な疑問など、自分にはない視点をもらえることができ、勉強になりました。

意識しなかった働く姿

私も中学生の時、職場体験で保育園に行きました。今、思い出すのは一人ひとりの保護者あてに日記を書いたり、園児の遊びやお昼寝の準備に、忙しく仕事をこなしている先生の様子です。自分が園児だった時には意識しなかった働く姿を見て、「先生は、こんなに仕事をしていて大変だな」という感想を、園児と遊んだ経験より強い印象として記憶に残っています。
今の中学生達も、職場体験では「レストランで窓ふきが楽しかった」「お肉屋さんでお肉を触らせてもらった」「スポーツ用品店で商品をたたんだ」「老人ホームでお年寄りと触れ合った」など、その子なりに体験をしてきた様子でした。体験前に自分の中でマイナスイメージを持って体験した子も、実際に行ってみて、「想像とは違って良かった」や、逆に「仕事の大変な部分にとまどいがあった」と、個々に何か思うところがあったことを、子ども達の感想から受け取ることができました。

もう少しいろんな体験をしておけばよかった

 中学生と話し終えて、私にもう少し話術があれば、子ども達からもっと引き出せるものがあったのでは?と思いました。中学生と、どう接したら良いか分か
らない部分もあったので、私の中学時代の話を交えながらのディスカッションになりましたが、私自身が「学生時代に、もう少しいろんな体験をしておけばよかった」と感じるところもありました。
中学生の皆さんがこれから社会に出るにあたり、時間のゆとりがあるうちに、たくさん人に会って話しを聞くことや自分の目で見て確かめることなど、興味を持ったことに積極的にチャレンジし、実際に体験してみることは、後に良い経験として残ると思います。
また、お金も貯めるだけじゃなく、いろいろな事に使ってみる。失敗もあると思いますが、実際に使わないと勉強にならないこともあると思うので、使ってみて自分にとっての価値がどこにあるのかを身に付けて欲しいと思います。

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