よこすかキャリア教育推進事業
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中学生とふれあう事は難しくなかった

僕は、教育旅行課で、主に学校の修学旅行や職員旅行などの団体旅行を扱っています。大学卒業後、就職して8年目です。旅行業は第二希望でしたが、この職業に就けた事は大満足です。
JTBではあらゆる商品を取り扱っていることが一番の強みなので、業務の幅は広く、一から旅行を組み立てることも出来ます。セールスとしてのやりがいは十分あり、クオリティの高いサービスや幅広い対応で、お客様には安全第一で旅を楽しんで頂けるよう心がけて、ご提供させて頂いています。
修学旅行の添乗をすることも多いので、MTTとして、中学生とふれあう事は難しいことではなかったですね。

忘れられない空の蒼

以前に比べると、旅行人工は増えています。どこかへ出かけるのが好きな人は多いんですね。
そう考えるとこの職業は、たくさんの方の幸せのお手伝いができ、社会貢献度も高く、外に出るのが好きな僕の性格にも合っている仕事だと思いました。
旅行業に興味をもったのは、大学生の時に乗った世界一周の船旅で、旅の良さを痛感したことでした。
地球を西回りに洋上2ヶ月、陸上1ヶ月を過ごし、船の上では、イベントや講義に参加することも出来ます。仲間を募って、スポーツをしたり、自分次第で時間を持て余す事はありません。主要な土地の観光もでき、特に忘れられなかったのが、イタリアで見た蒼い空。どちらかというと水色っぽい日本の空に比べて、イタリアの空は、日本で見たことが無いくらいの深い深い蒼でした。湿度の関係や、気候の違いからそのように見えるらしいのですが、感動的な蒼でした。
地理が好きで、文化を知ることにも興味があり、人に出逢うのも大好きでした。自分の仕事を考えた時、「せっかくなら、この経験を生かしたいな」と思いました。

バーチャルではなく、自分の目で見ることの大切さ

僕は、中学生に自分の仕事を紹介するポスターセッションへ参加しました。
自分の仕事を説明する為のアイテムがあるわけでは無いので、難しいと思いました。旅行を売っているのは理解してもらえるのですが、話だけでどこまで伝わるのか心配でした。旅の思い出やトラブル、経験、「なぜ旅行業にしたのか?」など、僕の中で、旅の魅力の一つとして、自分の目で見ることの大切さを必ず、伝えるようにしています。バーチャルで満足できてしまう時代ですが、実際にその場に行って、人々に逢い、匂いや肌で感じ本物に触れる事は、実際に足を運ばなければ得られないのが、旅の醍醐味だと思っています。また、自分の目で見るというのは、旅に限らず、全ての経験に言えることだとも伝えています。

主体的に取りくんでいろんな能力を身につけて

今の中学生は、僕が見る範囲ではきちんとしているし、根本は僕らの頃と変わっていないと思います。
子どもの感想文に、僕の話を聞いて旅行業に興味を持ってくれた子が、「将来の職業の選択肢にしたい」と言ってくれたのは嬉しかったですね。たとえそうでなくても、僕の話で、将来、何らかの参考にしてもらえれば、良かったと思います。
 僕は4人兄姉の末っ子です。興味を持った事はやってみましたね。性格的に決められた事をひたすらやり通すのは苦手でした。今となってはありがたいと思えるのですが、勉強について親は、良い意味でプレッシャーを与えてくれました。すぐ上の姉は僕の目標で、その背中を追いかけていたし、友達には自分にない世界をみせてもらい、趣味を共有したり、常に仲間と行動をしていた学生時代でした。
一つに打ち込むのもいいけど、いろんな事をするのもいいと僕は思います。
 社会に出ると、相手を思うことが多くなります。仲間と過ごしていた時と違って、自分と向き合う機会もふえるでしょう。学校で習うこと全てを、主体的に取り組んでいればいろんな力が身につくと思いますね。選択肢の幅を広げておけば、いろんな意味で世の中に対応していけると思います。

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