よこすかキャリア教育推進事業
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決め手は、「自分の働いている姿」がイメージしやすかったこと

現在、4年前に転職した信託銀行の窓口で、コンサルティング業務をさせて頂いています。投資信託や個人年金、住宅のローンや土地・不動産の売買とその有効活用。落ち着いてお話もできますし、お客様の個人的な話や、ご家族への想いもたくさん聞きますね。いろいろなお話を伺う事で、一人ひとりに合ったライフプランを様々な切り口でサポートする。
飛び込み営業だった前職の証券会社では、味わえなかった事です。
私たちのご提案を気に入って頂き、「ありがとう」と感謝の言葉を頂けた時、「この仕事に就くことが出来て良かった」と思えるやりがいも感じています。
金融業界に興味を持ったのは、幼い頃から証券会社と取引があった両親に付き添い、その仕事ぶりを見ていたからでしょうか。他業種も見ましたし、こだわった訳ではありませんが、自分が働いている姿を一番イメージしやすかった事が決め手になりました。
また、人の役に立つところや、その為の知識を得る事も自分の為になりますし、その知識をお客様に還元できる点も私の理想の仕事像に合っていたのだと思います。職場環境も良く、オンとオフがはっきりしているので、旅行が好きな私にとって、時間を使える所も満足しています。女性が多く活躍しており、お互いに悩みを話し合い切磋琢磨し、良い事もみんなで共有しています。先輩方や会社のサポートで自分も成長できているとイイなと思っています。

諦めなくて良かった

 学生でも、社会と同じような小さなコミュニティの中に、上下関係もあります。
中学から始めた剣道は、早くから剣道を始めた子と技術に差があり、悔しさやちょっとした負けず嫌いを自分なりの努力で埋めていました。楽しいと思った事は、先輩から学んだ事を、後輩へ受け継いでいく所。部長も経験しました。
生徒会活動で学校外の交流を楽しみ、友達とたくさん遊び、机にかじりついていた訳でもなく、特別ではない生活を送ってきました。両親が、好きなようにさせてくれたおかげだとも思っています。
進路についても、「諦めなくて良かった。」諦めていたら、その先の選択肢が狭くなり、将来、自分の職業にも影響していたと思います。それを、身を持って体感できた。本当にそう思います。
学生のうちに得たものは、自然と仕事の場面でも発揮されていると感じているので、学生時代にやっている勉強や部活で頑張る、友達と遊ぶなどは、社会に出る前の立派な経験だという事を、中学生にも分かってもらいたいです。

今の子どもが羨ましい

私が中学生の頃は、職場体験はありませんでした。やってみたかったですね。今の子どもが羨ましいです。
グループディスカッションでは職場体験でレストランに行った子が「裏では、衛生面に気を使い、どんなに大変でも笑顔を絶やさず、お客様のために仕事をしている事を知り、ありがたみが分かった」「いつも食べる側で、されるのが当たり前と思っていたけど、仕事は大変なんだな」と、素直な感想を話してくれました。
授業の一環なので仕方なく行き、「めんどくさかった」など、やらされている感じの感想を言っていた子が、2回目に会った時には、「お仕事の場所では、自分から聞いて動かなければいけないんだ!」と受け身だった自分に気づき、変わろうとしている成長や、気持ちの変化を聞く事ができて良かったと思います。

ごく短い期間に職業を決めなければならない大変さ

 お仕事では接する事のない中学生と、「どういう話し方をすればいいのか?」「普段、自分が使っている言葉の言い回しで伝わるのかどうか?」といった表現について、難しさを感じましたが、ディスカッションは勉強になりますね。
私も皆さんと同じように進路の岐路に立たされて思ったのは、ごく短い期間に職業を決めなければならない大変さ。
このプログラムでは多くの大人と話ができ、いろいろな職場を見ることで、自分の進むべき道の参考になるのであれば、積極的に利用して、私たち大人にどんどん聞いてほしいです。
そして諦めないでほしい。その先の選択肢は、必ず広がっているはずですから。

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