よこすかキャリア教育推進事業
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未知の世界へ飛び込んだ「両親を手伝いたい」

幼い頃から、IT関連会社を経営し、共に働く両親を見ていて、「少しでも両親を手伝いたい、役に立てれば」と思い、全く知らない世界に飛び込んで、二年目。営業で、SES=アサインという一般的には染みの薄いお仕事ですが、開発現場で取ってきたお仕事を、技術者のスキルに合った案件に要員としてアサインしていく。そして、その後も現場に出向き、技術者のアフターフォローや職場環境を確認し管理してゆくのが私の仕事です。
入社一年目の去年は、プレッシャーとの戦い。知識が必要となるため、コンピューターの専門用語を覚える事をはじめ、全てが初めてづくしでした。その
ため、同じ仕事をしている先輩方に、夜の飲み会で、お仕事について教えて頂くことも多いです。また、仕事から離れプライベートの部分のコミュニケーションをとらせてもらう事は、技術者との信頼関係を築ける、私のお仕事の性質上、大切な場だと考えています。その方の人となりを知り、どんな気持ちでお仕事をしているのかを理解し、その方に合った現場で気持ちよくお仕事をして頂きたいので、マッチングは特に意識しています。このお仕事に、とてもやりがいを感じていて、自分が思っていたより、充実した二年目を迎えています。

「怖かった。でも獣医になりたい。」

 入社一年目から、MTTを経験しました。今の中学生の発言は、真面目で、少し背伸びをしているように、私には写りました。事前に用意してくれている質問も、本当に聞きたいことではないように感じたので、一通り質問に答えた後、こちらから、いろいろと聞き返しかえしました。その方が子ども達の本心が分かり、本来ある、子どもらしいところも見えてきます。今の子ども達は早く大人になりたいと思っている子が少ないみたいですね。
関わった子ども達に悪い印象は全くなく、「このまま育っていけば、きっと大丈夫。」と感じた子ばかりでした。
特に印象深かった子どもの話しがあります。獣医を目指している子が、職場体験先で動物病院に行った時、瀕死の急患が運ばれ、救命現場に立ち会ったそうです。緊迫した状況に、「すごく怖かった。」何も出来ず見ている事しか出来ない自分が「悲しかった。」と話してくれました。でも、その後冷静になり、現実を受け止めたのか、「怖かったけど、やっぱりなりたい。」と言った様子に私も、「この子はきっと、獣医になるだろうな。」と感じ、自分の意志を子どもなりに表してくれた姿は、頼もしくもありました。

学生時代にしか出来ない事

私は、大学時代に一人暮らしで、生活費が必要だったこともあり、アルバイトをしていました。接客、製造、事務など、学生という恵まれた期間の中で、「社会を見てみよう」と。もちろんお仕事なので、一生懸命やらせていただきました。自分に何が向いているか、分からなかったですね。知ろうと探し回っていました。その中でも一番楽しいと感じたのが営業の仕事で、意外と苦になりませんでした。その事に気づいてから、営業の仕事もいろいろ見てみました。それが、今に繋がっています。子どもの頃から、興味を持った事は、自分でやってみて判断し、納得をしてきました。
仕事上でも、指導という立場で、関わってくれている母は、昔から、何かに迷って相談をすると、「答え」を教えてくれるのではなくて、「どうやって答えを見つければいいか」を教えてくれました。私がたくさんの事に挑戦出来たのは、「失敗しても大丈夫だ。」と思える環境があり、それを受け止めてくれる人の存在に安心していたからだと思っています。私にとっては、それは両親にあたりますが、本当に、心から感謝しています。

自分で選択肢を広げる力をつけてもらいたい

私は学生時代から遠くないのですが、さすがに中学生の頃の気持ちは忘れてしまっているんだなと、ディスカッションを通じて感じました。中学生の頃の考え方はこんなだったと呼び起こすことが出来るいい機会になっていると思います。中学生の私は、絵を描くことに興味を持ってずっと描いていました。そのうち、それをパソコンでネット上にアップして、目に止めてもらった方からお仕事をもらえたりしました。今でも、仕事として、描くこともあります。中学生のみなさんにも、自分で選択肢を広げていく力をつけてもらいたい。少しでも興味を持ったことは、自分でためしてみる。飛び込んでいく勇気を持って欲しいと思います。一度失敗しても、それで終わりではないのですから。

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