大津中学校では、3年間を通したキャリア教育のプログラムを独自に実施。
予測困難な社会の中でも主体的に自らの人生を切り拓き、地域を支える一人として行動できる力を育むことを目標に、総合の時間を通して地域と自分自身の学びを深めています。
1年生:防災学習や地域資源の探究を通して横須賀を知り、「自分も地域の一員である」という意識を育てる。
2年生:横須賀で働く大人へのインタビューや講演会を通して、働く意味や地域課題について学び、地域資源を生かした企画づくりに挑戦する。
3年生:まちづくり研修や起業シミュレーションを通して、横須賀の良さを生かし課題を解決する具体的な事業を考え、発表する。
活動を通して、生徒の意識は「横須賀には何もない」から「このまちには活かせる魅力がある」へ、「働くのは生活のため」から「誰かのために働くことに価値がある」へと変化していきます。
地域の多様な事業者と連携しながら、子どもたちが自分の生き方と地域の未来を重ね合わせて考える----それが大津中学校のキャリア教育です。
「あらためて自分のまちと向き合うきっかけとなり、横須賀の良さや課題を深く理解することができた。」
「一つのことを考えるのに、様々な視点から物事を見る力がつきました。」
Q.起業をテーマにした理由を教えてください。
→「まちづくりのアイディアを考える」という課題に対して、「主体的に」という要素を付け足すために思いつきました。既存のものに乗っかるのではなく、誰かを頼らず、自分で一から自由に考えるという設定にしたかったからです。
Q.3年間を通したプログラムをやり遂げるのは大変だったと思いますが、石澤先生の原動力を教えてください。
→総合的な学習の時間でずっと取り組んできた職場体験を通した子どもたちの変化(成長)を感じ、総合的な学習の時間の学びをもっと有効に広げたいと思いました。学校の外に出ていろいろな経験をさせてもらうことでしか得られない学びを通して、生徒の変容に出会うことができる時間だと思います。
Q.全体を通して
→いろいろな情報が簡単に手に入る時代に、情報をよせ集めたものでごまかさず、未熟でも自分なりの思いやアイディアを形にする力は、とても大事なことではないかと感じています。何かを思いついた時の生徒のキラキラした表情は貴重なものでしたし、うまく思いつかなかった生徒も、社会に触れて「考える」時間を持てたことに大きな意味があったと思っています。
2025年度(2026年3月10日発行)『たねまる通信10号』に掲載