総合的な学習の時間の中で、『ＭＴＴ（Ｍｙ Ｔｏｗｎ Ｔｅａｃｈｅｒ）』のとり組みを実施させていただきました。今年度はコロナ禍において職場体験を実施することができませんでした。２学年で職場体験を実施する狙いは、生徒たちの"進路選択"につなげていくことにあります。
中学生に"進路"というと、高校進学というイメージに向かいがちですが、もっと大きな枠で自分の将来を考えていくことが進路選択の視点として必要だと考えています。
当日は８つの事業のＭＴＴ講師の先生方に授業をしていただきました。「プロの職人の技とこだわり」、「命を預かる仕事の重みとやりがい」、「生活を支える仕事」、「生活を豊かにする仕事」、「好きなことを活かした働き方」。そして、「その中での苦労」。どれも生徒の世界観を大きく広げるメッセージでした。「大人になるってどういうことだろう。」「働くってなんだろう。」そして「今できることはなんだろう。」と、深く考えるきっかけをいただきました。
働くことは生きること。生きていくこと。そして講師の先生方はその時間をおいて、神明中の生徒たちのために来校してくださり、授業をしてくださいました。お仕事の内容以外にも、「どのような思いで子どもたちのために指導してくださっているのか」ということをうかがってみたいと私は思いました。その"思い"が、大人になっていく子どもたちの "進路"の一番大きな道しるべになるような気がしました。
横須賀市立神明中学校 荒川
